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2012年10月15日月曜日

Web-SQLServer構築 OS- 補足3

Web-SQLServer構築 OS- 補足3


1. Windows AIKを使用してWindowsPEを作成(「Windows 7 USB/DVD download tool」onXP)
2. WindowsPEをUSBメモリに展開

 

WindowsPE USBを簡単に作成する その2


前回はXP上で「WinPe-tch Direct」を使用してWinPEブートUSBを作成してきました。
今回は同じくXP上で「Windows 7 USB/DVD download tool」 を使用してWinPEブートUSBを作成してみましょう。
残念ながら1~2GBのUSBメモリの方は容量不足になります。4GBメモリを用意してくださいね。


概要
  1. Windows AIKを使用してWindowsPEを作成   → Windows 7 USB/DVD download tool のダウンロード
  2. WindowsPEをUSBメモリに展開                  → Windows 7 USB/DVD download tool のインストールと実行
  3. サーバPCをUSBメモリから起動
  4. WindowsPEでディスク管理実行
  5. LANケーブルでサーバPCとホストPCを接続
  6. WindowsPEでホストPCのWindowsXPインストールイメージを実行




1.「Windows 7 USB/DVD download tool」のダウンロード

Microsoft Store Online (英語)
http://www.microsoftstore.com/store/msstore/html/pbPage.Help_Win7_usbdvd_dwnTool
 
英語ですがクリック3~4回なので問題ないでしょう。ちなみに日本語は

Windows 7のインストールUSBメモリを作る(Windows 7 USB/DVD Download Tool編)
http://www.atmarkit.co.jp/fwin2k/win2ktips/1248win7usb/win7usb.html

にありますよ。



このツールは前回前々回と説明してきた「USBでWindowsをインストールしよう」を数クリックでやってしまうツールです。
あ、語弊がありますね。数クリックで済むのはWindowsVista、7、8、等のGPTパーティションで起動するWindowsですよ。Windows7のディスクISOイメージとコレとUSBがあればDVDドライブレスでインストールできるわけですね。
WindowsXPだともう数ステップ必要になります。





「Windows評価版」のダウンロード

出た、最終兵器「Windows評価版」。
Windows LiveのIDでユーザー情報の登録が必要になってきますが無償です。

Windows 8 Enterprise 評価版 
http://technet.microsoft.com/ja-jp/evalcenter/hh699156.aspx


Windows 7 Enterprise 評価版
http://technet.microsoft.com/ja-jp/evalcenter/cc442495.aspx
2013/02/17 ・・・ リンク切れ訂正しました
  
Windows Server 2008 R2 Service Pack 1 
http://technet.microsoft.com/ja-jp/evalcenter/dd459137.aspx

Windows Server 2012
http://technet.microsoft.com/ja-jp/evalcenter/hh670538.aspx



今回は「Windows8」でやってみましょうか。どれでもOKなはずです(全部やってませんが)。
Windows8 Release Preview
http://windows.microsoft.com/ja-JP/windows-8/release-preview
2013/02/17 ・・・ リンク切れ訂正しました


上記の評価版はすべてGPTです。


2.「Windows 7 USB/DVD download tool」のインストールと実行

ダウンロードした「Windows 7 USB/DVD download tool」を実行します。

あ、エラー出ました?
「.NET Framework 2.0」と「Windows XP 用 Image Mastering API v2.0」 のインストールが先に必要ですよ。

2.0は.NET Framework 3.5 SP1に含まれていますよ。

http://www.microsoft.com/ja-jp/download/details.aspx?id=22

Windows XP 用 Image Mastering API v2.0
http://www.microsoft.com/ja-jp/download/details.aspx?id=17073




ダウンロードした「Windows7-USB-DVD-tool.exe」をダブルクリックで実行。



するとデスクトップにショートカットができております。早速実行。




英語ですね。大丈夫でしょう・・・
ISOファイルを「Browse」から選択します。「参照」ボタンですね。





ここで以前「WinPe-tch Direct」で作成した、WindowsPE3.0のイメージISOを選んでみましょう。
選択後、「Next」です。




「正しいISOファイルじゃないよ」と突っ込まれてしまいます。
このときOKならWindows評価版なんていらないのに・・・
ちなみに↓にある「Windows AIK」のISOは突っ込まれません・・・なんでや・・・



気を取り直してWindows8 Release PreviewのISOファイルを選択します。



















再び「Next」。



USBかDVDかの選択画面になりますので「USB device」を選択します。



PCにつながっているUSBデバイスの選択画面になります。
ドライブレターなんかで間違いなくUSBデバイスを選択してください。




「Begin coping」をクリックすると「中身が消えちゃうぜ、いいのかい?」「本当にいいのかい?」と聞いてきますので「OK」で返答しましょう。
USBへの書き込みが始まります。



十数分待ちます。長いです。



終わりました。



出来上がったUSBメモリをエクスプローラで確認してください。
  • bootフォルダ
  • efiフォルダ
  • sourcesフォルダ
  • supportフォルダ
  • autorun.inf
  • bootmgr
  • bootmgr.efi
  • setup.exe
があるはずです。このままサーバPCに挿して起動できます。
が、前回同様に下記のテキストをバッチファイルにして保存しておいてください。
前回よりも多くなってますが、気になさらずに。


setup_diskpart.bat

diskpart /s setup_diskpart.txt
pause
exit


setup_diskpart.txt

list disk
select disk [n]
clean
create partition primary size=[size]
format fs=ntfs quick
active

assign letter=C
list volume


setup_netsh.bat

X:
wpeutil disablefirewall
wpeutil initializenetwork
echo ローカル エリア接続
pause
netsh interface ipv4 show interfaces
ipconfig /all
pause
netsh interface ipv4 set address "ローカル エリア接続" static [YourIPAddress] [netmask] [default gateway IPAddress]
pause
ping [ServerIPAddress]
pause
net use P: \\[ServerIPAddress]\XP_SP3 /user:[username] [password]
P:
dir
pause
P:\setup1 



この3つのファイルを加えたら先ほどの図のようになってるはずです。
あ、内容ですか?
相変わらず気にせずわかる人だけ書き換えてください。わかんない場合はそのままでOKです。

Floppy32フォルダはWindowsPEで使うドライバファイル群です。
ディ スクドライバ、SCSIドライバが入っております。XPをインストールする前にRAIDを組んである場合、WindowsPEにRAIDドライバがなけれ ばもちろんディスクが見えませんので、ここでUSBメモリにコピペしてください。VISTA、7用ドライバ推奨です。



3. サーバPCをUSBメモリから起動


作ったUSBメモリをサーバPCに挿し、スイッチオン!!!!!!!

今度はWindows8のインストーラが起動します。
そのままインストールしちゃったらいけませんよ!!

次回はWindows8・・・いやいやWindowsPE起動後の操作を説明です。



2012年10月8日月曜日

Web-SQLServer構築 OS- 補足2 WinPe-tch Direct版WindowsPE

Web-SQLServer構築 OS- 補足2 WinPe-tch Direct版WindowsPE


1. Windows AIKを使用してWindowsPEを作成(「WinPe-tch Direct」onXP)
2. WindowsPEをUSBメモリに展開

 

WindowsPE USBを簡単に作成する


絶賛脱線中ですが前回から引き続き、XP上で「WinPe-tch Direct」を使用してWinPEを作成してみましょう。


準備するものはOKですか?
  • 内容がなくなってもいいUSBメモリ(1G~2G)
  • LNAケーブル
  • メンテナンス(ホスト)PC
  • WindowsAIK

概要
  1. Windows AIKを使用してWindowsPEを作成   → WinPe-tch Direct
  2. WindowsPEをUSBメモリに展開                  → WinPe-tch Direct
  3. サーバPCをUSBメモリから起動
  4. WindowsPEでディスク管理実行
  5. LANケーブルでサーバPCとホストPCを接続
  6. WindowsPEでホストPCのWindowsXPインストールイメージを実行




1.1.「WinPe-tch Direct」のダウンロード

WinPe-tchのダウンロード等
http://kiki2.suppa.jp/pe2/winpetch.htm 
 
メンテナンスOSがXPの場合、「WinPe-tch Direct」、7の場合「WinPe-tch Mini」でOKです。
(74part4氏が作成)
あ、基本パックでOKですよ。



1.2.WindowsAIKのダウンロード

先ほどのWinPe-tch Directのツールからもダウンロード可能ですがリンクは以下です。

http://www.microsoft.com/ja-jp/download/details.aspx?id=5753



1.3.WinPe-tch Direct の実行

ダウンロードしたAIKファイルをわかりやすいディレクトリに保存(ex. C:\WindowsPE\KB3AIK_JA.iso)。
ダウンロードしたファイル「wpd173.zip」を解凍(ex. C:\WindowsPE\wpd173)し、wp_d.exe を実行します。
空のUSBメモリをぶっ挿して、下記の設定でOK!



 注意点としては
  • 「作成の自動化と一時停止」はUSBを選択し、「ブートセクタまで全て行う」にする(図はUSBメモリがD:\の場合)
  • 「PE起動時の Press any key... を表示しない」にチェックをつける
くらいかな。



 「ブートセクタまで全て行う」について
その1


「ブートセクタまで全て行う」を少し解説しますと、WinPEの内容をそのままUSBメモリにコピペしてもUSBメモリからOSは起動できません。BIOSが起動デバイスを探したときにUSBメモリに起動情報がないからです。
そこで起動情報を作るツールの出番、「bootsect.exe」「diskpart.exe」です。

diskpartコマンドはWindowsVISTA、7には組み込まれているのでWindows7上でPEを作成するなら、「WinPe-tch Direct」でCDイメージ(isoファイル)でもかまいません。
USBメモリをdiskpartでフォーマット、パーティション作成、マウントポイント割り当てを行うだけです(違うツールでも可能かもしれません)。その後PEイメージをマウントしてUSBメモリにコピペでOKです。

問題は「bootsect.exe」です。WindowsAIKツールをインストールするとbootsect.exeもインストールされますが通常は存在しません。
bootsectはその名のとおりブートセクタの書き込みです。コレがないと起動情報書き込めません。でもってWindows7にもありません。あるのはWindowsVISTA、7のインストールDVDのbootフォルダです。
ねえよ
そこで「ブートセクタまで全て行う」を選択するわけです。

なんて便利なん(こと)でしょう!!





WindowsPE USBにひと手間かける 

出来上がったUSBメモリをエクスプローラで確認してください。
  • bootフォルダ
  • efiフォルダ
  • ### README ### .txt
  • bootmgr
があるはずです。このままサーバPCに挿して起動できます。
が、下記のテキストをバッチファイルにして保存しておいてください。

setup_diskpart.bat

X:
diskpart

pause
exit
setup_netsh.bat
X:
wpeutil disablefirewall
wpeutil initializenetwork
pause
ipconfig /all
pause
netsh interface ipv4 set address "ローカル エリア接続" static [YourIPAddress] [netmask] [default gateway IPAddress]
pause
ipconfig /all
ping [ServerIPAddress]
pause
net use P: \\[ServerIPAddress]\XP_SP3 /user:[username] [password]
P:
dir
pause
P:\setup1


この2つのファイルを加えたら下図のようになってるはずです。あ、内容ですか?気にせずわかる人だけ書き換えてください。わかんない場合はそのままでOKですよ。





Floppy32フォルダはWindowsPEで使うドライバファイル群です。
ディスクドライバ、SCSIドライバが入っております。XPをインストールする前にRAIDを組んである場合、WindowsPEにRAIDドライバがなければもちろんディスクが見えませんので、ここでUSBメモリにコピペしてください。VISTA、7用ドライバ推奨です。



3. サーバPCをUSBメモリから起動


作ったUSBメモリをサーバPCに挿し、スイッチオン!!!!!!!

WindowsPE、起動しましたか?

あ、ダメ?
仕方ありませんねー
では次回とっておきの方法です。


Web-SQLServer構築 OS- 補足1

Web-SQLServer構築 OS- 補足1

SQLServer構築にあたってWindowsXPのインストールの補足です。具体的には
  • WindowsXP SP3のインストールメディアへの適用
  • USBメディアを使用したWindowsXPのインストール
です。

この記事は直接WISP作成には関係していません。さっさとIISの展開に進む場合は次の記事にどうぞ。




WindowsXP SP3 インストールメディア作成??

前回から引き続きOS - WindowsXPのSPについて。

新規にOSインストールしようとするなら最初からSP3が適用されているほうが楽ですよね。
SP3をインストールメディアに適用する方法があります。ただし、すべてのメディアに適用できるわけではありません。WindowsXPの製品版、OEM版は問題なく可能ですが、メーカ製に付属のものは一筋縄ではいきません。

メーカ製PC等に付属しているWindowsメディアには下記の2種類があります。
  • Windowsインストールメディア
  • Windowsリカバリメディア
インストールメディアはDell製のようにWindowsのインストーラがそのまま入っています。市販されているWindowsのメディアとほぼ一緒です。違いはDell製品ならそのPCでしか使用できないようになっている、ということです(BIOSチェックしている)。

リカバリメディアは所謂ディスクイメージです。どの時点のディスクイメージかはわかりませんが、いろいろ付いてくるアプリケーションをインストールした後じゃないかな?ちゃんとsysprepされていると思いますが。


このリカバリメディアには適用できません。すでにWindowsXPがディスクに展開されてしまっているからです。ただ、PCのディスク上にi386フォルダが存在するなら可能ですが・・・またの機会に。



WindowsXP SP3の適用手順

これらのインストールメディアにSP3をあらかじめ適用する方法は以下です。
ちなみにWindowsXP、VISTA、7のどのOS上でも作業可能です。

http://support.microsoft.com/kb/884746/ja

内容はSP2を適用する手順となっていますがSP3と手順は同様です。
  1. インストールメディアの内容をディスクにコピー
  2. SP3をディスクにダウンロードorコピー
  3. SP3を「 /integrate:[適用先]」で実行

注意点はインストールメディアの内容をディスクにコピーするとき、全ファイルがコピーできるようにドラックアンドドロップではなくコマンドからコピーする点です。
  • XCOPY なら /E /H オプション
  • ROBOCOPY なら /MIR オプション
をつけてくださいね。

SP3のスタンドアローンイメージは以下です。

http://www.microsoft.com/ja-jp/download/details.aspx?id=24



上記の手順を踏むとインストールメディアの内容がディスク上に展開されてますね。このままそのPCにWindowsXPをインストールするなら別ですが、メンテナンス用のPC上でSP3の適用作業をすることをおススメします。
別途PCを用意するとWebの動作確認やGoogle先生に頼ることも簡単ですから。



CDなしでWindowsXP SP3のインストール!?

無事にSP3を適用できたでしょうか。SP3適用済みインストールディスクをそのままCDに・・・焼く必要はありません。PCはサーバにするのでCDドライブがないかもしれません。もちろんフロッピーも。

どうすればいいのでしょうか?方法は以下の2種類です。
  • ネットワークブート
  • USBブート
どちらも最近のPCなら対応しています。ネットワークブートは対応してない場合もあるかな。

ということでUSBブートによるXPのインストールを。


準備するものは
  • 内容がなくなってもいいUSBメモリ(1G~2G)
  • LNAケーブル
  • メンテナンス(ホスト)PC
  • WindowsAIK

概要
  1. Windows AIKを使用してWindowsPEを作成
  2. WindowsPEをUSBメモリに展開
  3. サーバPCをUSBメモリから起動
  4. WindowsPEでディスク管理実行
  5. LANケーブルでサーバPCとホストPCを接続
  6. WindowsPEでホストPCのWindowsXPインストールイメージを実行

なんだか複雑ですがおそらく一番楽な方法です。もちろんCDを使用する場合はもちっと楽かもしれませんが、CDメディアをCDブートできるようにしないといけませんからね。



1. Windows AIKを使用してWindowsPEを作成

詳細は


Windows PE 2.0のブータブルUSBメモリを作成する
http://www.atmarkit.co.jp/fwin2k/win2ktips/1175wpe2usb/wpe2usb.html

いきなり丸投げですかそうですか。具体的な作成は下記の「PEを簡単に作成できるツール」を参照してください。

先に注意点を。
WindowsPEを作成するOSによって作成できるPEのバージョンが分かれます。具体的には
  • WindowsXP → WindowsPE 2.1
  • WindowsVista → WindowsPE 2.1
  • Windows7    → WindowsPE 3.0 or 3.1
それぞれバージョンが分かれますが基本的にどれでもOKです。

WindowsPE 2.1

WindowsPE 3.0

WindowsPE 2.1の場合はBootSect.exeがPEに組み込まれないので、手動でコピーをしておきましょう。
素直にWindowsPE 3.0を作成することをおススメします。


Microsoft TechNetに以下のドキュメントがあります。
Windows PE のチュートリアル
http://technet.microsoft.com/ja-jp/library/dd799278%28WS.10%29.aspx


この中の


チュートリアル: 起動可能な Windows PE RAM ディスクを USB フラッシュ ディスクに作成する
http://technet.microsoft.com/ja-jp/library/dd744530%28WS.10%29.aspx

が参考になります。

「・・・こんな複雑なことやっとれんわ・・・」

ということで

WindowsPEを簡単に作成できないの!?


Microsoftのリンクではありませんが、WindowsPEを簡単に作成できるツールがあります。

魔法のキキⅡ
http://kiki2.suppa.jp/

上記サイトの

WinPe-tchのダウンロード等
http://kiki2.suppa.jp/pe2/winpetch.htm 
 
メンテナンスOSがXPの場合、「WinPe-tch Direct」、7の場合「WinPe-tch Mini」でOKです。
(74part4氏が作成)

このツールでWinPEの作成は圧倒的に楽チンになります。


ということで、次回はXP上で「WinPe-tch Direct」を使用してWinPEを作成してみましょう。