Transmissionのインストール その1
1. Transmissionをインストールする
Transmissionはyumでインストールできません。yumにリポジトリを追加してTransmissionをインストールしてもOKですが、ここでは最新バージョンを探してきてインストールしてみます。
まずTransmissionのトップページはここです。
www.transmissionbt.com
2014年5月30日では2.83がリリースされてました。
DownloadページからCentOSをたどっていくとgeekeryに飛んでいきます。
つまりgeekeryのリポジトリを追加してyumでインストールしてちょ、という意味です。
今は最新バージョンを探していますのでこのあたりで探してみます。
http://rpm.pbone.net/
「Search」、「Advanced RPM Search」とたどっていくとOSの絞り込みができたりしますのでこのページでCentOS6にチェック、「Transmission」を探します。
最新ではありませんが2.82ってのが出てきます。
ダウンロードする必要はありません。rpmファイルのリンクをクリップボードにコピーしてください。
さっそくインストールします。
[root@centos ~]# rpm -ivh [rpmファイルのリンク]
(例 : rpm -ivh ftp://ftp.pbone.net/...省略.../x86_64/transmission-daemon-2.82-38.1.x86_64.rpm)
インストールしようとすると依存関係を問われて、インストールできないはずです。
なので先に
- transmission-common-2.82-38.1.x86_64.rpm
- transmission-cli-2.82-38.1.x86_64.rpm
をインストールしてください。
最新の2.83はソースからビルドするみたいですが調べてません。
2. 起動/停止スクリプトを作る
起動スクリプトは/etc/init.d/
にあります。
が、Transmission は(rpm からインストールしたので?)起動スクリプトが存在しません。
https://trac.transmissionbt.com/wiki/Scripts/initd#StartStop
ここに起動スクリプト、"transmission-daemon" があります。
このままこれを /etc/init.d/ に入れ込んでもいいのですが、start-stop-daemon なる Debian 用コマンドが書かれてあります。
つまり Debian 等用ですので CentOSで動いてくれません。
で、自分で書くんですが、テンプレートがあります。
/usr/share/doc/initscripts-9.03.40/sysvinitfiles
おそらく数字はバージョンですので必ずしも上のパスになるわけではありませんが、このあたりでしょう。
このスクリプトを流用しつつ、
http://www.itmedia.co.jp/help/howto/linux/0007master/01/11.html
http://blog.jicoman.info/2014/04/centos_init_script/
http://www.searchman.info/tips/1620.html
のあたりを参考にしながらコツコツ書いていきます。
で、出来上がりはここです。
スクリプトが出来上がったら /etc/init.d/ に transmission-daemon という名前で保存しときます。
誰でも実行できるように権限を変更し、所有者を変更します。
このあたりは上記の Transmission のWikiどおりです。
[root@centos ~]# chmod +x /etc/init.d/transmission-daemon
[root@centos ~]# chown root:root /etc/init.d/transmission-daemon
3. chkconfigへの登録と自動起動設定
chkconfigに先ほどのスクリプトを登録します。そのあとchkconfigから自動起動を設定します。
[root@centos ~]# chkconfig --add transmission-daemon
[root@centos ~]# chkconfig transmission-daemon on
(この場合のランレベルの設定は2、3、4、5になります)
(--level <レベル> 引数をつければ変更可能です) (2のネットワークなしでtransmissionを起動したりはしませんので、
[root@centos ~]# chkconfig --level 345 transmission-daemon on
(--level <レベル> 引数をつければ変更可能です)
エラーなければOK。確認します。
[root@centos ~]# chkconfig --list transmission-daemon
transmission-daemon 0:off 1:off 2:off 3:on 4:on 5:on 6:off
4. serviceコマンドで起動/停止
chkconfigに登録できたらserviceコマンドで起動、停止できるようになります。[root@centos ~]# service transmission-daemon start
Starting transmission-daemon: [ OK ]
[root@centos ~]# service transmission-daemon stop
Shutting down transmission-daemon: [ OK ]
transmission-daemon がCentOS上で起動しているかどうかはpsコマンドで確認してください。
動いているときはこんな感じです。
[root@centos ~]# ps ax | grep transmission
984 ? Ssl 0:01 transmission-daemon
1065 pts/0 S+ 0:00 grep transmission
今回はここまでです。
次はTransmissionの設定をしてtorrentファイルからダウンロードしてみます。
ちなみにシャットダウンは
[root@centos ~]# shutdown -h now
です。お忘れなく。