Intel D510MOにCentOS6.5をインストール
その1
ちょっと古めの省電力ボード、Intel D510MOにCentOS6.5をインストールしてみました。
Atom D510をオンボードのMini-ITXボードです。
今まではFreeNAS7を使っていましたが、クライアントすべてWindows8.1になってからファイルサーバとしてはSambaのバージョン違いが致命的になってきました。
そこでCentOS6.5にSamba4.0をインストールして快適なファイルサーバへ更新します。
手順は以下の通り。ほとんどがココと同じ手順ですが、やはり仮想マシンと実機での違いはあります。
- CentOS6.5イメージをダウンロード
- インストールイメージをUSBメモリに書き込み
- USBメモリからPCを起動してCentOS6.5をインストール
- インストール後の設定(SSHができるまで)
ちなみにデータは外付けHDDに書き出してあります。ファイルサーバ構築後に戻すつもり。
1. CentOS6.5イメージをダウンロード
CentOS6.5トップページはここです。CentOS6.5のISOイメージを探します。
http://www.centos.org/
ここの「Get CentOS Linux Now」からたどっていくと、ダウンロードページにたどり着きます。
そのまま「Download now. 」だと4GB越えのISOイメージがダウンロードできます。
今回は最小構成でインストールしますので、CentOS-6.5-x86_64-minimal.isoをダウンロードします。「alternative downloads」をたどってください。
あ、Intel D510MOは64bitOSに対応していますが、32bitOSのみのボードはi386からダウンロードしてくださいね。
適当なフォルダ/デスクトップにISOイメージを保存します。
2. インストールイメージをUSBメモリに書き込み
今回のサーバ機はCD/DVDドライブがありません。ですのでUSBメモリにCentOSのインストーラを作ります。
CD/DVDドライブがある人はそのままISOイメージをCD/DVDに焼き付ける方が早いです。
作ると言っても手順は1つ。
http://www.si-linux.co.jp/techinfo/index.php?DDforWindows
この「DD for Windows」で先ほどのISOイメージをUSBメモリに書き込むだけです。
Windows機にUSBメモリを差し込み、「DD for Windows」でISOイメージとUSBメモリのドライブレターを指定するだけです。
今回はWindows8.1で512MB(いまどき無いで)のUSBメモリでやってみます。もちろんISOイメージが4GB越えの方は8GBのUSBメモリが必要ですよ。
「DD for Windows」、今はバージョン0.998がダウンロードできるようです。ダウンロードしてzipファイルを適当に解凍します。
Windows7、Windows8、Windows8.1では解凍してできたexeファイルを右クリック→管理者として実行する必要があります。
DDWin.exeを選択して、管理→管理者として実行でもOK。
管理者として実行できていればUSBメモリが認識されます。
ファイル選択ダイアログでは拡張子 *.ddi がデフォルトになってますので All Files(*.*) に変更します。そしてCentOS6.5のISOイメージを選択すると。
「<< 書込 <<」ボタンを押して数分待てばCentOS6.5インストールUSBの完成です。
# Fedora Live USB Creator とかあるみたいですね。上の「DD for Windows」で上手くいかない場合はいいかもしれません。
3. USBメモリからPCを起動してCentOS6.5をインストール
Intel D510MOにUSBメモリ差して起動。
< Boot Menu : F10 > です。F10キーを連打しておくと起動するメディアを選択できますので、先のUSBメモリを指定。
あとはココと一緒です。CentOS6.5のインストール手順そのまま。
「Install system with basic video driver」を選択してくださいね。
違うところはここかな。
あと、物理サーバということでディスクは冗長化しています。
ほんとは2TBを2本でRAID1のつもりだったんですが、元々FreeNASのデータをそのうちの1本に退避しているため、2TBと300GB(古。。。)の2本でRAID1です。
RAID1でのCentOS6.5のインストールはこちらの
ITわかり隊 - CentOS6.5 x86_64 のインストール(RAID1)
http://ufuso.jp/wp/?p=13196
さんが参考になります。
ディスクの容量はぜっっぜん一致していませんが、無理やりRAID1にします。
システム構築後、300GBのHDDを取り外し、LVMを2TBまで拡張し、データをコピー。
全コピーを確認したら、再びRAIDメンバにディスクを加えます。
この作業は後ほど。
4. 起動後の設定(SSHができるまで)
あとはほっておいたらインストールが完了します。
netinstall.isoの人は何をインストールするか選択画面がありますが、minimal.isoだと選択画面はありません。
本当に何をインストールするか取捨選択したい人はnetinstall.iso一択でしょう。
インストール完了し、コンソールにログイン画面が出れば以下の設定をします。
SELinuxを無効にする
SELinuxを無効にします。vi コマンドはVIエディタです。テキストエディタのようなものですが、使い方が特殊です。
ここで勉強が必要です。http://net-newbie.com/linux/commands/vi.html
とりあえずは
Escキーでコマンドモードに戻る → :q (viエディタ終了)、:w(上書き):q!(上書きしないでviエディタ終了)
ってところでしょうか。
[root@centos ~]# vi /etc/sysconfig/selinux
# This file controls the state of SELinux on the system.
# SELINUX= can take one of these three values:
# enforcing - SELinux security policy is enforced.
# permissive - SELinux prints warnings instead of enforcing.
# disabled - No SELinux policy is loaded.
SELINUX=disabled
# SELINUXTYPE= can take one of these two values:
# targeted - Targeted processes are protected,
# minimum - Modification of targeted policy. Only selected processes are protected.
# mls - Multi Level Security protection.
SELINUXTYPE=targeted
SELINUX=disabledに変更します。
再起動後に停止されてます。(get enforce が Permissive で停止中)
ネットワーク設定を確認する
ネットワークインターフェースの名称はOKですか。
/network-scripts/ 以下にファイル名としてインターフェース名が存在してますので確認してみてください。
[root@centos ~]# ls /etc/sysconfig/network-scripts/
ifcfg-eth0 ifdown-isdn ifup-aliases ifup-plusb init.ipv6-global
ifcfg-lo ifdown-post ifup-bnep ifup-post net.hotplug
ifdown ifdown-ppp ifup-eth ifup-ppp network-functions
ifdown-bnep ifdown-routes ifup-ippp ifup-routes network-functions-ipv
ifdown-eth ifdown-sit ifup-ipv6 ifup-sit
ifdown-ippp ifdown-tunnel ifup-isdn ifup-tunnel
ifdown-ipv6 ifup ifup-plip ifup-wireless
上の例だと ifcfg-eth0 ですね。
VIエディタで中身を確認します。
[root@centos ~]# cat /etc/sysconfig/network-scripts/ifcfg-eth0
DEVICE="eth0"
BOOTPROTO=none
IPV6INIT=no
IPV6_AUTOCONF="yes"
NM_CONTROLLED="yes"
ONBOOT=yes
TYPE="Ethernet"
UUID="444d8d1a-6d6c-4181-ad99-f5eefafe0054"
IPADDR=192.168.1.12
PREFIX=24
GATEWAY=192.168.1.1
DNS1=192.168.1.1
DEFROUTE=yes
IPV4_FAILURE_FATAL=yes
NAME="System eth0"
HWADDR=08:00:27:E0:F4:63
LAST_CONNECT=1389591754
青字のところが設定されてますかね。インストール時に設定してれば変更なしのはずです。
固定IPでの運用で、DHCPでインストールしてれば固定に変更してください。
設定がOKならシステムを再起動します。
[root@centos ~]# shutdown -r now
再起動後、SSHでコンソールができればOKです。
ちなみにシャットダウンは
[root@centos ~]# shutdown -h now
です。お忘れなく。
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